インフルエンザ 肺炎球菌の予防接種 こどもや高齢者に同時接種は大丈夫なの?
インフルエンザは、毎年11月~4月にかけて流行するので、
10月になると、インフルエンザ予防接種の
告知がさかんに行われます。
インフルエンザ、風邪、肺炎は、それぞれ違いますが、
インフルエンザや風邪にかかることで免疫力が落ちてしまい、
肺炎にかかってしまうこともあるので、別々のものであっても、
関連がないとはいいきれないようですね。
小さな子どもや高齢者は特に注意が必要で、
インフルエンザと肺炎球菌の同時接種で
準備万端で冬を向かえるといった方も多いようです。
抵抗力の低い子どもや高齢者は注意が必要なのですが、
肺炎やインフルエンザは、健康な普通の大人でも
感染するときは感染するのでご注意を。
インフルエンザ、風邪、肺炎の違い
インフルエンザと風邪、そして肺炎の症状は
似てるところもありますが違う所もあります。
それぞれ、原因となるウイルスが違いますので、
予防するためには、それに対応する予防接種や
感染してしまったら、そのウイルスに合った
対処が必要になってきます。
発熱が軽度
鼻水・鼻づまり
のどの痛み
くしゃみや咳がでる
発症して症状がゆるやかにでる
頭痛や食欲不振
1年を通して発症する
ライノウイルス、コロナウイルスなどが原因
38度以上の高熱を伴う
症状が急速に発症する
全身の倦怠感
食欲不振
関節痛、筋肉痛、頭痛
日本では11月~4月に流行
インフルエンザウイルスが原因
熱が下がらない
痰(たん)をともなう咳が止まらなくなる
胸に痛みがある
息苦しいなど
※風邪と似ていて間違いやすい
1年を通して発症する
肺炎球菌が原因であることが最も多い
インフルエンザ・風邪と肺炎の関係
風邪をひいて、放置してたり、
さらに悪化させたら肺炎になるのではないか?
と心配される人もいらっしゃいますね。
小さい頃、風邪をひいて酷い咳に苦しんでいたら、
おばあちゃんに「肺炎になる!」とよく言われました。
風邪から肺炎になるというイメージが
なんとなく定着している場合も少なくないようですね。
結論からいうと、風邪をこじらせて、
その風邪のウイルスが直接原因で肺炎になる、
ということはありません。
肺炎は細菌やウイルスなどが
肺に入り込んで起こる肺の炎症です。
肺炎の原因となる細菌やウイルスは、
人のからだや日常生活の中にも存在していて、
からだの免疫力・抵抗力が弱まったときなどに
感染を起しやすくなるわけです。
糖尿病、呼吸器や心臓に疾患がある状態
↓
風邪をひく・インフルエンザにかかる
↓
抵抗力・免疫力が弱まる
↓
細菌などに感染しやすくなる
↓
細菌が肺に入りこむ
※もっとも多い原因菌は肺炎球菌
↓
肺炎をおこす
というわけで、インフルエンザも風邪でさえも、
体力や免疫力が低下し、気管や気管支の機能が弱まることで、
普段働いているバリア機能が正常に働かなくなってしまうことで、
肺炎の原因菌に感染してしまいます。
インフルエンザ・肺炎球菌の同時接種について
高齢者の肺炎での死亡率が高まっている今、
免疫力低下をひきおこしてしまうインフルエンザに対処する
インフルエンザワクチンと肺炎球菌を同時接種するケースが増えています。
海外の報告なのですが、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを
同時接種することによって、肺炎にかかることや入院、死亡率が
激減するというデータが出ていて、日本でも同時接種のケースが多いようですね。
1種類ずつ分けた方が良いのでは?という意見もあるようですが、
インフルエンザ・肺炎球菌の同時接種は多くの医療機関で行われています。
子どもでもインフルエンザ・肺炎球菌の同時接種はできる?
小さな子どもでも、インフルエンザ・肺炎球菌の
同時接種は行われています。
私の周りでは、3歳の子どもを持つお母さんが、
インフルエンザワクチンとと肺炎球菌の同時接種を受けたみたいです。
ヒブと肺炎球菌の同時接種をさせたというお母さんもいましたね。
小児科医によっては、免疫をきちんとつけるためには、
1種類ずつ接種したほうがいい、という先生もいらっしゃるようです。
詳しくはかかりつけの先生や、
医療機関で確認をとってみてくださいね。
まとめ
特に高齢者の方は、風邪やインフルエンザにかかることで
免疫力低下の隙をついて、肺炎になることが多いようです。
重症化し、亡くなってしまうことも多々あるようなので、
同時接種はしておいた方がいいかもしれませんね。
肺炎は、日本人の死因第3位の疾患になっているほどなので
日常の感染予防と予防接種で防いでいきましょう。
予防の一環としては
・予防接種を受ける
・うがい、手洗いをしっかりする
・マスクをする
・歯磨きで口の中を清潔に保つ
・体の免疫力を高める
・規則正しい生活を心掛ける
・持病を治療する
※高齢者の方は誤嚥(ごえん)に気を付ける
食道に入る飲食物や唾液が、気管に入ってしまうこと。
小さな子ども、お年寄りは特に気を付けましょう。
インフルエンザ・肺炎球菌の同時接種については
お近くの医療機関へ相談してみてください。
高齢者の場合、公費助成があることがあります。
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